※本ブログは、株式会社エンターテイメントボウルが運営しています。
※株式会社エンターテイメントボウルは、ASIMOイベントレンタルを行っている会社で、ASIMOのオペレーションを担当しています。
※本ブログの記載内容は、本田技研工業株式会社様、及び、ASIMOの研究・開発チームの皆様とは一切関係ございません。

第11回西部国際博覧会in成都

你好!
ご無沙汰しております。 

10月19日より、四川省成都市で開催されていた第11回西部国際博覧会に参加するべく、
成都に行って参りました。

CIMG3136.jpg

今回、この博覧会には、世界各国から企業関係者やバイヤーなどが参加し、
メインの会場では入場者数が70万人を記録したとか。

ASIMOのステージの前にも、所狭しと通路や隣のブースによじ登ってASIMOを
見に来てくれるお客さんが集まり、大歓声の中、ステージを行ないました。
今回のMCは最近TVにも毎日のように出ているらしいルウちゃん。
ASIMOとの付き合いも長いので、デモは毎回スムーズに進みます。

CIMG3123.jpg


今回のメンバーは・・・
”「冷たいビール」の発音はパーフェクト”毛利隊長
”火鍋を食べるとお腹の調子が良いからやたら火鍋ばかり食べたがる”三浦さん
”日本人にはまず見えない!とりあえず杏仁豆腐を探す”辻さん
&"トイレに行くときもなぜか私だけ必ずSP付き"AKの4人です。 

中国の風邪薬とのど飴
2010102423200000.jpg

2010102413010000.jpg

ちなみに、辻さん以外は、一昨年の都江堰の小学校慰問活動のため、
成都に来た事があります。
成都は盆地で基本的に、日本の山陰地方みたいに曇りで排気ガスも溜まりやすいらしく、
空気はよろしくないです。
中国人スタッフも喉がやられたり、風邪を引いたりしてなかなか大変でした。
私も初めて中国の風邪薬を体験しましたが、めちゃくちゃよく効きました!
・・でも胃にも効きましたが。写真の黒と白のが昼用、夜用の風邪薬です。
金色のおじさんはのど飴です。これをマスクしながら舐めると眼に滲みます。。

CIMG3085.jpg

ASIMOのブースの横には、机器人(ロボット)展として、
様々なロボットが展示されていました。産業ロボに獅子舞をくっつけたロボや、
川劇の代表・変面ロボだったり、下半身固定の楽器演奏ロボなどなど、
めちゃくちゃおもしろいキャラがいっぱい居ました。
その他にも、韓国、インド、内モンゴルの食材なども売られていて
半ば物産展のようなノリで、私は毎日内モンゴル出身のSPの女の子と一緒に、
ヤクのミルクキャンディーを試食してたんですが、これがとてもおいしかったです。


成都と言えば火鍋!ということで、今回もみんなで2回、重慶火鍋に行きました!
写真とり忘れましたけど、結局全部辛いけど具が行方不明にならないように
しきりがあったり、鍋も工夫されてました。
その他、毎日だされるお弁当は2段になっていて、結構おいしくて、
ケンタッキーも辛すぎず、食べやすかったです♪
毛利さんの持ってきた鯖の煮付けにはやはり感激しましたが。


でも、今回は宿泊していた宿の近くにとってもおいしい韓国焼き肉のレストランがあり、
そこのカルビが美味しすぎて2回行きました笑。
大根を千切りにしたタイプのキムチみたいな前菜がどうしても食べたくて
みんなで必死に中国語やジェスチャーや何語かわからない言語で
説明したんですが伝わらず、諦めかけたそのとき・・・
隣のテーブルにそれが運ばれてきた瞬間、
辻さんのこれまでに見た事のないような俊敏なダッシュが繰り出され、
「コレ!!!」の一言で万事解決。
食べたいものを食べるのにも苦労する、これが旅の醍醐味でしょう。
とっても楽しかったです♪

が、教訓:気に入ったものは写真を撮っておきましょう。

いろいろハプニングがありましたが、何よりあの人数の押し掛ける中、
ケガ人もなく終えることができ、みんな無事に帰って来れたので、
大成功だったのでしょうか。


AK

by スタッフ  at 16:45  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ロボットと人類 『伝承の発明』4

世界四大文明=文字の発明 その①


このブログでは、この先、人類にとっての『伝承の発明』について見ていきながら、最終的には、未来の人間型ロボットが人類にとって、次の『伝承の発明』になる可能性が高いことを証明していきたいと考えています。そのためには、もう少し人類の歴史を振り返りながら、『伝承の発明』が人類の発展にどのように影響してきたのかを捉えておく必要があります。今しばらく、お付き合いいただければと思います。

HondaロボットP4/ツインリンクもてぎHonda Collection Hall
※ASIMOにつながるプロトタイプモデルの最終版。これまで、ほとんどメディアなどに露出しなかったため、幻のモデルと言われている。



さて、前回は我々の祖先であるホモ・サピエンス・サピエンスが誕生してから、最初の『伝承の発明』である『言語』が発明されるまで、おおよそ18万年の月日が掛かり、『言語』の発明から次の『伝承の発明』である『文字』の発明までは、おおよそ1万5千年の年月が必要であったことをお話ししました。
そして、人類の発展は一様に伸びていくのではなくて、『伝承の発明』が分岐点となって、その後、飛躍的に発展を遂げることを見てきました。


今回からは、『文字』と四大文明のかかわりについて考えて行きたいと思います。


世界四大文明については、皆さんよくご存知ですよね。 そうです、メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明の4つのことを世界四大文明と呼んでいます。また余談ですが、これらの4つの文明に加えて、アメリカ大陸のインカ文明とメソアメリカ文明を合わせて世界6大文明とも呼ばれています。 それぞれの文明の特徴については、『ロボットと人類』というこのブログの趣旨には、あまり必要がありませんので、ここでは取り上げないこととします。



世界4大文明という考え方は、これらの大文明が最初に起こって、それ以外の文明がこれらの大文明によってもたらされたという文明史の一つの見方ですが、考古学が盛んになった今となっては、初期の文明が4つに限定されるというのは、少々古いくさい概念と考えられているようです。
というのは、これらの4大文明以外にも、中国の長江文明やアマゾン文明、メコン川流域のバンチェン文明などが、それぞれ独立した文明として存在したということが判ってきているからです。
とは言いましても、我が国では、世界四大文明という言葉は一般的に受け入れられているので、(ヨーロッパやアメリカで世界四大文明というような言葉や概念がポピュラーなのかは調べていません。どうなんでしょうね、近いうちに調べてみます。)ここでは、『文字』と四大文明ということを中心に、話しを進めて行きたいと思います。
このブログで考えて行きたいことは、『伝承の発明』が人類の発展にどのように関連しているかということなので、広い意味で、人類の文明が飛躍的に発展した時期として、世界四大文明の時代を取り上げたいと思います。



世界四大文明といわれる各地での文明には、次のような共通する特徴があると言われています。

1)小麦の栽培を主とする農耕が行われていた。
2)文明の中心地に、チグリス・ユーフラテス川、ナイル川、インダス川、黄河の大河があり、農耕の基礎となっていた。
3)農耕によって定住が進み、王国などの組織や、神官などをはじめとする特定の職業があった、
4)『文字』が使用され、記録が残されるようになった。

これらの世界四大文明に共通するといわれる特徴は、相互に関連しあっています。ニワトリタマゴではありませんが、どれが最初でどれが結果なのかを言うのは難しいと思いますが、多分、これら四大文明のスタートは、氾濫した河川の跡に自生した小麦が大量に生えていたのを発見したことから始まったのでしょう。それを収穫した人々は、何時の日か、自分で小麦の種を植えることを始めたのではないでしょうか。


これにより、肥沃な大河の水を利用することで農耕ができるようになった。それは、河川の氾濫によって、大量の肥沃な土砂が毎年供給され、そこに種を撒くだけで比較的簡単に栽培することのできる小麦を植えることで農耕を行うことができた。それまで行っていた狩猟が極めて不安定にしか食料を確保できなかったことに較べて、農耕を行うことで、安定した食料の確保(食い扶持が増やせたということですな。)が可能になり、かつ、狩猟や採取のように、動物や季節ごとに変わる実りを追う必要が無くなり、同じ場所で同じように農耕を行った方が効率が良いことから、定住が進んだのだと思われます。

定住が進むということは、都市が生まれたということです。さらに農耕によって生まれた余裕は、人々を食べるための生活、生きるためだけの生活から、さまざまな文化的な活動が行えるように変貌させました。


前回登場したクロマニョン人は、洞窟の中に素晴らしく美しい壁画を残していますが、所詮彼らは、狩猟や採取の合間にこれらの文化的な活動をしていたに過ぎません。 それに対して、四大文明の特徴として、「王国などの組織ができた。そこには神官などをはじめとする特定の職業が発生した。」ということを挙げています。この狩猟や採取の片手間に壁画を描いたのと、四大文明で特定の職業が発生したということの間に、とっても大きな隔たりがあることは容易に想像できますよね。 例えば、王様は自分では農耕はしません。多分、神官も自分では農耕しなかったでしょう。これはつまりどういうことか。時間を持て余した人が生まれたということです。

いずれにしても、我々現生人類であるホモ・サピエンス・サピエンスは、時間が余って放って置くと、色々なことを始める生物であるようです。このことは、このブログでも後々述べて行くことになると思います。


人間型ロボットが『伝承の発明』となり、将来人間が、さらに使える時間が増え、人間の範疇を超える能力を手に入れたり、ロボットが人間の代わりにさまざまなサービスを提供できたり、仕事などを肩代わりできるようになったとしても、多分、人間は新しい何かを見つけて、それを行っていくんだと思います。 もちろん、その時々には、色々な軋轢もあったりするんだとは思います。しかし、これまでも人類は、新しい何かを見つけると、他の人たちも追従して適応してきたのだと思います。



余談ですが、前回までのブログに登場したネアンデルタール人は、「頑固者だったのではないか?」と考えられているようです。私は、この考え方については少々疑問があるのですが、ネアンデルタール人が頑固者だった根拠としては、数万年~数十万年に渡って、その生活様式を変えなかったことや、ヨーロッパを中心とするユーラシア大陸に住んでいたネアンデルタール人は、氷河期が近づいているにも関わらず、その場に居座り続けたのではないか、それが原因となって絶滅したのではないかと考えられているからだそうです。一方、我々の祖先であるホモ・サピエンス・サピエンスは、アフリカを起源に、ヨーロッパ、アジア、北米、南米と移動を続け、住む場所を変えてきたことが、生き残ってこられた一因と言われているようです。



なかなか、本題の『文字』の発明と人類の発展に話しが戻りません。
残念ながら、今回はこれぐらいにして、次回からは、世界四大文明の頃に世界各地で発明された『文字』が人類の生活や文化などに、どのような影響を及ぼしてきたのかを考えてみたいと思います。


Text by Dontacos Hayakawa

by スタッフ  at 17:04  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ロボットと人類 『伝承の発明』3

クロマニョン人から世界四大文明の開化


前回は、言語を使いこなすということが、我々ヒトの祖先(ホモ・サピエンス・サピエンス)とネアンデルタール人(ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス)の生存を左右したのではないか、という考え方が最近の研究成果として発表されていることを紹介しました。そして、言葉の発明は、一番最初の『伝承の発明』であり、これによって、私たち人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)は、現在に至る繁栄の第一歩を刻むことができたということをお話しました。



<国立科学博物館にて、ティラノサウルス骨格標本の前で踊るASIMO>


ネアンデルタール人との競争(本当に競争があったのかどうかは、若干疑問が残りますが・・・)に勝ち残った我々の祖先は、ヨーロッパで発見されたクロマニョン人や日本でも沖縄県で発見された港川人、中国で発見された上洞人などの現代のヒトにつながると言われている人類になっていきました。

余談ですが、「人類になっていきました。」というのは、実は少しおかしな言い方で、クロマニョン人や港川人、上洞人は、遺伝的には我々現代人と変わらないと言われています。つまり、ネアンデルタール人と競い合っていた我々の祖先も、クロマニョン人も、現代の私たちも生物学的にはホモ・サピエンス・サピエンスと呼ばれる同じ種なのですが、化石が発見された場所によってクロマニョン人や港川人と呼ばれているだけなんだそうです。これは、クロマニョン人や港川人、上洞人が発見された当時、これらの化石が現代人に直接つながる人類のものとは同定し切れなかったために、様々な名前が付けられたということなんでしょう。

クロマニョン人や港川人、上洞人は、「化石現生人類」と呼ばれていますが、それらの時代の代表として、広い意味で「化石現生人類」をクロマニョン人と呼ぶこともあるようです。また、ネアンデルタール人や同時代の我々の祖先は「旧人」と呼ばれていて、クロマニョン人以降の人類を「新人」と呼ぶこともあって、クロマニョン人=新人という意味で使われることもあるようです。
といった様々なことから、クロマニョン人と言うときには、結構定義が難しいようで、混乱の素になっているようですね。


さて本題に戻りましょう。人類が「文明」を発展させてきた歴史には、いくつかのターニングポイント=分岐点(クリティカルパス)があります。

現代の人類と生物学的には同じ種で、ほぼ同じ形質をもつといわれる我々の祖先であるクロマニョン人は、約4万年前から1万年前あたりにヨーロッパを中心とする地域に生息していたようです。
クロマニョン人の化石が発見されたのは、クロマニョン洞窟と呼ばれる場所で、彼らは、ここを家代わりに生活をしていたと考えられています。かの有名なラスコー洞窟やアルタミラ洞窟の壁画のような、極めて優れた文化を持っていたようですが、その生活の基盤は狩猟と採取だったと言われています。つまり、クロマニョン人は、農耕を行っていませんでした。


そして、皆さんもご存知の四大文明の発祥は、今から約5千年前のことです。四大文明の出現によって人類は爆発的に増え、さらに、生活様式が変更され、様々な文化が生み出されました。

ここで、ネアンデルタール人と競い合っていた頃から四大文明に至るまでの時間の経過について、今一度振り返ってみたいと思います。
かなり乱暴な切り分け方に成りますので、異論を唱える方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、この点は、今回の論旨に大きく関わるところではありませんので、ご容赦いただければと思います。


まずは、私たちの祖先とネアンデルタール人が現れたのは、約20万年前、そしてネアンデルタール人が絶滅したと言われているのは、約2万年前です。仮に、このあたりで『言語』が発明されたとすると、約18万年間の間、私たちの祖先とネアンデルタール人は、同じような生活様式を守り続けて共存していたと考えられます。そして、約2万年前に『伝承の発明』である『言語』が発明されて、ネアンデルタール人は滅びました。その後、我々の祖先であるクロマニョン人は、四大文明が興る約5千年前まで、狩猟と採取という生活様式を、約2万年前から約5千年前までの約1万5千年間、守り続けてきたと言うことです。後で述べますが、この四大文明の発祥には、言語に続く『伝承の発明』が大きく関わっています。


この時間の経過を見ることで何が言いたいかというと、我々人類の発展は、一様に伸び続けていくのではなくて、何かのキッカケによって爆発的に発展するということなのです。例えば、横軸に時間をとり、縦軸に世界の人口をとった場合、そのグラフは単なる比例のグラフにはなりません。実際の数値を調べたわけではないので単なるイメージですが、次のようなグラフになるはずです。

このように人類が発展するキッカケには、『伝承の発明』が大きく関わっています。


それでは、世界四大文明とその前までの時代との大きな違いは何でしょう。それは『文字』です。

今回は、ここまでで結構長くなってしまいました。次なる『伝承の発明』である『文字』と四大文明についての考察は、後日とさせてください。

Text by Dontacos Hayakawa

by スタッフ  at 19:47  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

ロボットと人類 『伝承の発明』2

『言語』の発明(獲得)


さて、『伝承の発明』とは、一体どのようなものなのでしょうか。

私の考える『伝承の発明』とは、人間の営みを記録することによって、その人間の知識や経験、スキルや技などを、次の世代に伝えて行くことができるモノ(=あるいはメディア)をいいます。更に言うと、それらの次の世代に伝えていくことができるモノの中でも、人類の生活を劇的に変化させるもの、つまり、文明や社会を飛躍的に進歩させるものと言い換えることができると思います。

それでは、これまでの人類の歴史を顧みることで、具体的にどのようなものを指すのかを見ていきましょう。

<洞爺湖サミット メディアセンターにて、木村太郎さんとASIMO>


人類は、皆さんご存知のように、チンパンジーやゴリラなどの類人猿と同じ、霊長類という生き物の仲間です。通説では数100万年前に類人猿から、我々人類の先祖にあたる猿人に分かれたといわれています。

類人猿と猿人の違いは、2足歩行ができるようになり道具を使えるようになったことと、火を使うようになったことだそうです。この2つのことができるようになった人類は、今日まで、さまざまな紆余曲折がありながらも、発展を続けてきました。

現在の人類は、生物学的にはホモ・サピエンス・サピエンスと言われる動物です。このホモ・サピエンス・サピエンス(=ヒト)が、チンパンジーやゴリラなどの類人猿とは違って、文明を作り上げることができた理由として、ヒトが、さまざまな発明や発見を成し遂げてきたことをあげることができると思います。


人類が文明を生み出すことができた理由のひとつに、言語と文字の発明があったと言われています。まずは、言語の発明(獲得)について、考えてみましょう。

皆さんは、人類の進化の過程で、我々の直接の祖先であるホモ・サピエンスと、ネアンデルタール人という猿人が、同じ時代に生きていたことをご存知でしょうか。それは、約2万数千年前ぐらいのことと言われています。
2つの別系統の人類が数万年間共存していた。しかしながら、我々ホモ・サピエンスは現在も生き残り、一方のネアンデルタール人は絶滅してしまいました。
近年の生物学的な研究成果では、ネアンデルタール人は、身体能力はホモ・サピエンスよりも優れていたとの研究もあるようです。それでは、何故、身体能力に劣るホモ・サピエンスが生き残り、ネアンデルタール人は、滅びてしまったのでしょうか。


一説によると、顎や舌などの口腔の形状などから、ネアンデルタール人は言語を上手く喋ることができず、一方、我々の祖先であるホモ・サピエンスは、上手に発声できたことから、仲間同士でコミュニケーションを取ることができ、それが、生き延びることができた理由の一つである、という研究成果があるようです。上手に発声して、仲間同士でコミュニケーションを取ること、これは、『言葉(=Phrase)』を発明したということです。

更に、そのころ地球が寒冷化して、食料が不足していたときだったので、集団でコミュニケーションを取りながら狩りを行うことができた我々の祖先は、身体的には劣っていたにもかかわらず、同じような生活をしていたであろうネアンデルタール人に競り勝つことができたのではないかというわけです。もちろん、ネアンデルタール人との競争だけでなく、トラや熊などの他の動物との争いの時にも、言葉を使ってコミュニケーションを取れたのは、大きなアドバンテージだったのでしょう。

言葉を獲得した我々の祖先は、次に言葉をつなぎ合わせていくことで、『文章(=Sentence)』を発明したと思われます。単に言葉を発するということと文章を使いこなすということの間には、大きな違いがあります。それは、言葉が文章に発展することで、それまで瞬間的であったコミュニケーションが、時代をまたいで伝えることができるようになったということです。つまり、文章を含む総合的な意味での言語を発明したことで、抽象的なことを伝えることができるようになり、さまざまな事柄を、次の世代にも伝えることができるようになったということです。


動物に襲われたときに、「危ない!」と仲間に教えることや、狩りをするときに、「右に追い込め!」と指示をすることから、狩りの心得を村の子どもを集めて教えたり、お爺さんや曾お爺さんの狩りの自慢話を伝えることができるようになった。これは、とりもなおさず、『伝承』が始まったということです。 もちろん、狩りは言語が無くても伝承することはできるでしょう。例えば、村の大人が子供を狩りに一緒に連れて行って、見よう見真似で狩りを覚える。というのも伝承の一つです。ただ、現代を生きる皆さんからすると、どれほど効率が悪い伝承の方法であるかは、すぐにでも想像できると思います。

これらのことから、

「言語の発明は、一番最初の『伝承の発明』であり、これによって人類(ホモ・サピエンス)は、生き延びることができた。」

 と言えると思います。

ただ、人類が言語を発明(獲得)するには、何万年もの時間がかかっているということを覚えておいてください。というのも、このとてつもなく長い時間がかかっているということが、ヒューマノイド・ロボットの価値について、ヒトが正しく評価できるようになることと、少々関係していると思われるからです。

さて、今回は、『言語の発明』と人類の関係について述べてきました。次回は『文字の発明』と人類について考えて行きたいと思います。

Text by Dontacos Hayakawa

ロボットと人類 『伝承の発明』2の続きを読む

by スタッフ  at 18:30  | Permalink  | Comments (3)  | Trackbacks (0)

今日は

新しい人類の幕開けになる日


ロボットと人類、それは、人類の究極の進化版なのかも?!なんだかんだで画像やタイトル、強調文などをスタイルシートに納めようとしています。どうかな?

いろいろ考えさせられます。

はい、ここ重要!!テストにでるよ~

以上、4月1日のテストでした。

by Entertaiment Bowl  at 14:27  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ロボットと人類 『伝承の発明』1

ヒューマノイドは、文明を発展させるチカラになれるのか?


ASIMO_Line_BK25.jpg  前回のブログでは、私が今考えていることとして、人間がなぜヒューマノイドロボットを好きなのか、気になってしまうのかを突き詰めていくと、ロボットと人類の関係が判ってくるのではないか?ということを取り上げさせていただきました。

今日のタイトルである、「ヒューマノイド・ロボットは、文明を発展させるチカラになれるのか?」ということについて、今回は、先に結論じみたことから言わせていただきます。

「ASIMOのようなヒューマノイド・ロボットは、現在の文明を更に発展させる『伝承の発明』となる可能性がある。」

と私は考えています。


ASIMO_Line_BK25.jpg  さて、ここで言う『伝承の発明』とは何でしょう。聞きなれない言葉ですよね。実は、こんな言葉があるのかどうかも、ちょっと自信が無かったりします。もしかすると、私の勝手な造語なのか解釈なのかも知れません。

私はこれまで、さまざまなロボット関係の書籍や論文を読んだり、講演を聴いたりしてきました。そんな中で、「ヒューマノイド・ロボットは、『伝承の発明』である。」という考えは、これまで、あまり見たり聞いたりしたことがありません。しいて言えば、以前、カーネギーメロン大学の金出武雄先生とお話したときに、「ロボットの記憶は、100%次の世代に伝えることができる。」とおっしゃっていたことが、私がこの考え方に行き着いたヒントになっていると思います。

という訳で、ロボットと人類の関係を考えていくに当たり、このブログの中で、

1)『伝承の発明』とは、何のことを言うのか。
2)『伝承の発明』は、人類や文明に、どのような影響を与え、どのように関わってきたのか。

ということを、詳しく説明していく必要があると思います。


ASIMO_Line_BK25.jpg  これらを明らかにし、加えて、ヒューマノイド・ロボットが、何故『伝承の発明』たり得るのか、ということを解き明かしていくことで、これまで、「なんで、ヒューマノイド・ロボットを作っているの?」とか、「ヒューマノイド・ロボットは、人間にとってどのような存在なの?」といった問いに対する答えが見えてくるのではないかと思うのです。

結論じみた話しのついでに言わせていただくと、

「ヒューマノイド・ロボットが『伝承の発明』になることで、世の中や社会が大きく変わります。」
                         (多分)     ポリポリ f  ̄. ̄*)
そして、

「ヒューマノイド・ロボットは、『四大文明』や『産業革命』に匹敵する、人類にとって、大きく文明を転換させるアイテムになる可能性が高いと思います。」

と、まあ、大風呂敷を広げたわけですが、ロボットの学者でも研究者でもなんでもない、ASIMOをイベントレンタルという事業で扱っているオヤジの戯言として、これからも聞いてやってもらえると幸いです。

ただ、ロボットの学者でも研究者でも気が付かないことが、ASIMOのイベント現場で、ロボットと一般の皆さんが触れ合うことを見ていて思いつくこともある、ということを気に留めておいてください。

Text by Dontacos Hayakawa

by スタッフ  at 17:29  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ロボットと人類 (はじめに)

「皆さんは、ロボットが好きですか?」


ASIMO_Line_BK25.jpg  私のこの質問でのロボットとは、工場で働く産業用ロボットではなく、ASIMOのようなヒューマノイドロボットのことです。もちろん、中には産業用ロボットが好きな人もいらっしゃるのではないかと思います。ただ、産業用ロボットをペットと同じようなレベルで、好きか嫌いかを論じる人はあまりいないのではないかと思います。

この質問を自問自答してみます。その答えは、「私はロボットが大好きです。」になります。
更に言わせてもらうと、「私はロボットが大好きです。中でもASIMOは一番好きです。」になります。

私自身のことを自己紹介もせずに、「このような答えになります。」と言われても、皆さんにとっては、「何じゃそりゃ~!」ですよね。私自身のロボットとの関わりについて、詳しくは、そのうち書かせていただくとして、今は、このサイトを運営している会社でASIMOイベントレンタル事業を行っている者とお考えください。


ASIMO_Line_BK25.jpg  このブログのカテゴリーとして、「ロボットと人類」という、それはそれは大それたタイトルを掲げさせていただきました。
さて、冒頭にこのような質問と私の答えからはじめさせていただいているのは、「なぜ、私はロボットが好きなんだろう?」という疑問について考えることが、ロボットと人類の関係を解き明かすことができるヒントなのではないかと思うからです。

イベントでASIMOのデモを行っていると、たくさんの方々が、ASIMOを見に来てくださいます。そして、多くの方が、楽しそうに、喜びの表情を浮かべて、ASIMOのデモを見てくれます。もちろん、中には、「なぁーんだ、こんなもんか。」という感想を持つ方もいらっしゃるでしょうが、大多数の方が、ASIMOに好意をもっていただけているようです。

ということは、「私はロボットが大好きです。」という感想は、私だけではなくて、多くの人が持つ感想なのでしょう。
それでは、なぜ、多くの人々は、ヒューマノイドロボットが好きなのでしょうか?人によって、その答えは、千差万別のようです。例えば、二本足で歩く姿が好き、デザインや形が好き、スムースな動きが好き、姿カタチが子どもみたいだから好き、といったところでしょうか。または、「なんだか、よく分からないけど、好き!」という人もいらっしゃるでしょう。


ASIMO_Line_BK25.jpg  私は、人間がロボット(ヒューマノイド・ロボット)を好きな理由には、もっと根源的な理由がありそうだと思っています。そして、ここで言う根源的な理由とは、個々の人間がロボットを好きな理由というのではなくて、人類全体として、ロボットが好きな理由という意味です。これは人類がロボットを気になってしまう理由、とでも言った方が良いかも知れません。

私は、人間にとって、ロボットは、これまで付き合ったことの無い全く新しい技術であるために、人類が、なぜロボットが好きなのか、なぜ気になるのか、という根源的な理由について、よく分からない、あるいは、気が付いていないのではないかと思いはじめました。

このブログでは、少しずつ、その根源的な理由のありかについて考え、ロボットと人類の関係というのについて、どのように捉えていけば良いのかということを考えて行きたいと思います。

Text by Dontacos Hayakawa

by スタッフ  at 17:49  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)